冒頭の5分を観ただけで
「あー、この映画は傑作やわ」
と伝わった。
とにかく全てのカットが完璧に美しい。
計算され尽くされた構図とカメラワークにただただ圧倒される。
特に映画のタイトルが出てから(凄く意外なところでタイトルが出る!)のカットはもう圧巻の一言。
映像の美しさだけではなく、物語の美しさも凄い。
村上春樹の小説のように現実と異界が混じり合い、幽霊も生きている人間も平等に描かれている。
「時計を贈ったらダメよ」
「どうしてだ?」
「永遠という意味だから」
「花火を贈ってはダメだ」
「なぜ?」
「儚いという意味だから」
全ては永遠で儚い。
ラストシーンもとにかく素晴らしい!
残酷な世界と儚い夢が同居した圧倒的な名作でした!