このレビューはネタバレを含みます
現代の生きづらさに怒り爆発させてる主人公ー。
どいつもこいつもくだらない、自分も含めて。
この感覚は自分も持ってるから、すごい刺さった。
ただこの主人公と自分の違うところは、諦めてるか諦めてないかの差だと思う。
美味しいもの食って、クソして、セックスする。
それだけの人生ってつまらんのだけど、結局まとめると人間これになるんよ。
どう足掻いても。
話の途中に色んな会話を聞かされたけど、女だ男だヤッたかヤッてないか。いじめたかいじめてないか。ホントくだらん。
かなしいかなこれが人間。
結局はそんなくだらん話でしか花を咲かすことはできんのや。
終始怒ってる主人公、最初はずっと怒ってるロボットみたいやったけど段々と人間味が出てくるあたり最高に良かった。
泣くな、みのり。
こんなクソみたいな世界にでも少しの希望はある。
昔高校の同級生と飯行った時に「好きな体位の話」になった。
自分は終始ムカついてたけど、そういうことか。
くだらない会話にイライラしてたのか。
今は少しは大人になった。
笑って対応できるようになった、目が笑ってるかわからんけど。
21歳の主人公みのりも、きっといつかどっかのタイミングで愛想笑いを覚えて大人になってる。
くだらない"好きな体位の話"も笑って返す。
感情を自分の中で飼い殺す。
飯食ってクソしてセックスすることだけにくだらなさを覚えなくなる。
希望は無いけど、少しの希望を自分の中で作ってそれを信じる。
大人になるってそういうことか。って映画見終えた後に感じた。