お嬢ちゃんの作品情報・感想・評価

「お嬢ちゃん」に投稿された感想・評価

Sasada

Sasadaの感想・評価

3.5
「若い女の子なんだから、家の中を下着姿でウロウロしちゃダメ」

お婆ちゃんから発されたその言葉に、主人公みのりは疑問を抱かずにはいられない。

若くなければいいの?男ならいいの?父親は家でパンツ一丁だったけど?

そういう疑問を意図的に頭の隅っこに押し込めて、私たちは“おとな”なふりをする。

何事もないふりをしているうちに、女性を消費することにどんどん無自覚になっていく。(男性たちだけでなく、女性たち自身も)

みのりも含め、どいつもこいつも“くだらない”のだけれど、その中に自分の嫌なところをどこか重ねてしまう。
年を経てもなお柔軟な人でありたいとは思う。
なんで生き辛い女の子が主人公の映画ばかり見てるのでしょうか…このご時世すごく共感できるけど辛すぎるわ。達成感の無い人生かよ。足を引きずり込まれそう。キンタマ膨らましてそうなヤツばかり出てきたなー。昨日友達がコロナ禍に関わらず合コンしまくってるって聞いてモテねーのにマジ下らねぇしクソだなって思いました。

いや、ギターでも弾いとけって思いました。こないだスタジオでJCM800で鳴らしたらすごく気分が良かったです。でも、あんなにいいアンプにデジタルのOD1Xを持ってたのは失敗だった。アナログ歪み持っていくべきだった。はい関係ないですね。近況を飲みに行って話せないからここに書くなって話しですね。
マジでドーパミンが足りてないわ。幸せについて悩むな。無駄だ。何も解決しないし。マルチとか宗教とか薬物にハマるきっかけになる。バトミントンしてろ。
と、全力で現実逃避をオススメしたい。

マジ鎌倉行きてえ…チャリで行くかなー。あーチャリ捨てたんだった。人多そうだなー。見覚えありまくりの風景。あの最初に出た喫茶店で一昨年くらいに友達とその奥様方々とバーベキューしました。何話したか全く覚えて無いけど。マジうまかったなー。高かったけど。はい。海行きてー。
今日も何もして無くて一日が終わる。盆休み。

あのね!鎌倉に住んでても東京で働くのは楽勝だよ!
一番辛かったのはパチンコの話!ウチの兄貴と同じ事言っててすげぇ嫌だった!!
tetsu

tetsuの感想・評価

3.6
オンライン開催されたイタリアのウーディネ極東映画祭にて鑑賞。

生まれ育った環境から「女性らしく」生きることに、大きな違和感を抱いている21歳・みのり。
気の弱い友人・理恵子と共に過ごしている彼女は、キツイ性格ゆえに様々な人物とぶつかりあってしまい……。

揺るぎない信念を持つがゆえに、人にキツく当たってしまう主人公。
そんな彼女の姿が、最早、スーパーヒーロー映画だった。
(後半は、また変わってくるけれど……。)

彼女の姿に自分を重ねられる人ほど、苛立ちやモヤモヤを抱える作品だとは思う。
しかし、僕自身は周囲の空気感に合わせる人間なので、むしろ憧れる部分もあり、観ていて痛快な部分が多かった。

また、主人公の親友役を・土手理恵子さんが主演を務めた作品『さよならも出来ない』を、先日見たばかりだったというタイミングも良かった。

本作のキャラクターも、そこから地続きのように感じる設定だったため、真逆とも言える二人の関係性が観ていて、本当に絶妙だなと感じた。

ただ、主演の萩原みのりさんを強調したポスターとは異なり、群像劇としての側面が強い作品*という部分は、かなり難物にも感じた。

*本作はワークショップを踏まえて制作されるENBUゼミナール主催「CINEMA PROJECT」(過去には今泉監督の『退屈な日々にさようならを』や上田監督の『カメラを止めるな!』もあった)の第8弾として企画されたもの。そのため、多くの参加者が登場しやすい「群像劇」という部分には、いかにもな印象も受けた。

引きの画作りでありふれた会話が続けられていく作風でもあるため、序盤は若干の退屈さを感じたものの、中盤以降は、主人公の人となりや弱さが見え始めるので、かなり惹きこまれた。

若者たちのありふれた会話から浮かびあがる独特の男女観や、人間の外見と内面について考えさせられるたわいもない日常のヒトコマ。

癖の強い作風ゆえにハマりきっていない部分がありながらも、不思議な魅力から、監督の他作も自然と観たくなる一作だった。
ウロフ

ウロフの感想・評価

3.1

このレビューはネタバレを含みます

とても評価が難しい作品。萩原みのりのような存在を一見否定しているような内容ながら、主演が萩原みのりでないと作品が成り立たないという矛盾。外見による判断や表面的なつきあいの虚しさを説きながら、やっぱり観客が見たいのは萩原みのりのような女優なんでしょ、という。おそらく自己批判や世間への皮肉も含めて、監督が仕組んでいると思います。

これも意図しているのかもしれないけど…ちょっと耳で聞くには不自然なセリフが多い。萩原みのり以外の役者のほとんどの演技が拙くて、興醒めする場面が何度もありました。芝居がよかったらもっと高評価になっていたかも。
落伍者

落伍者の感想・評価

5.0
ブスな女や不細工な男を主人公にしていたら、見苦しくて話にならないのだろう。作中で私みたいな弱者男性に美人の女性はブスと生涯年収が3000万も違うと戯言を言わせているので、監督は公平に、いやむしろ情け容赦なく性差とルッキズムに関するあれこれを描写して見せる。合コンの美人枠として使われ、1度寝た男に付きまとわれ、罵声を吐かれ、好きでもない男に声をかけられる。彼女は望んでこの容姿になったのではないと口にこそしないが、登場人物たちは自らに与えられたものに対し自覚的であり、時には利用さえし、決して否定しようとはしない。これが現代的感覚なのか。私にはとても恐ろしかった。
社会人になると醜悪な人間たちに話を合わせることが大人であり、その努力をしない、出来ない者はこの仕事に就いたことが間違いなのだから辞めるべきだということを嫌でも教えられる。妥協という言葉を憎む彼女の勇ましい姿に冷笑したくなるが、無くしてはいけないものを持ち続けてほしいとも思った。
ワンシーン・ワンカットの群像会話劇。

なんだろう?と続きが気になる点がなく、20分で断念。
特に、男たちの会話がパッパラパーすぎてイライラ。

ポスターのお嬢ちゃんを主人公に据えて見せたいんじゃないの?
男たちのどうでもいい会話をダラダラ聞かされてもなぁ…。

ワンシーン・ワンカットは、役者の演技が拙いと正直観てるのはきつい。
お嬢さん役の女優さんには、演技力不足が観客にバレないよう隠す為の演出なのか、アニメキャラみたいに無表情で、早口で、暴力的。
いわゆる、類型化した平板な役作りに頼ってしまっている。
こういうのは演劇の方がいいと思う。
事なかれ主義や忖度が尊重され、空気を読んで生きるのが世渡りになっている昨今の日本で、「枝葉のこと」の二ノ宮隆太郎監督が本作で描くヒロインは、タイトルとは裏腹に尖った生き方をしている。
21歳でモデル並みに美人だから言い寄る男も余多いそうなヒロインのみのりだが、普段から無愛想でそういう男達を寄せ付けないオーラを発している。
おまけに曲がったことが大嫌いで、年上だろうと、背の高い男だろうと、自分の主張をぶつけて食い下がる。
だから今の日本において男であれ、女であれ、体裁や見栄を気にする人にとって彼女は生意気で煙たい存在以外の何者でもない。
ただ彼女が言うことをよくよく聞いてみれば“正論”であり、だから尚のこと言われた方は「痛いところ」を突かれた逆ギレする羽目になる。
映画は今までにないヒロイン・みのりを軸に展開するが、彼女に何らかで関わった人々、特に男性が多いが、その“生態”も映し出す。
その“生態”は、みのりが終盤で吐き捨てるように言う「どいつも、こいつも、くだらない」有り様を呈している。
鎌倉を舞台にみのりのひと夏の物語を描く物語からは、本音だけでは生きていけない、そのもどかしさや苦しさ、それでもそういった事と折り合いをつけていかなければならない決意のようなものが伝わって来ました。
nann

nannの感想・評価

2.0
ミニシアターエイド基金のサンクス・シアターで鑑賞。

海辺の町で祖母と暮らす21歳のみのりは気が強く、それゆえ反感を買うことも多い。そんなみのりのひと夏のお話。

『魅力の人間』という映画を観て二ノ宮監督の存在は知った。どういう話だったか具体的には覚えていないけれど、ダメ人間たちが次々登場しそれが最終的にまさに“魅力の人間”と感じ入った。とてもおもしろかったと記憶している。

冒頭の若い夫婦? が海辺で座っているバックショットから、キャメラは別の対象へと移り、そしてみのりの元へとやってくる。全体的にも曖昧模糊としたものが残る。

『枝葉のこと』では監督自身が主人公を演じ、ダメ人間っぷりを見せつける。
少し違うかもしれないが本作では、納得できないことには強く立ち向かっていくある意味不器用さをもったみのりが、『枝葉のこと』の女版二ノ宮という思いが頭をかすめた。
二ノ宮監督の言葉であるという印象をみのりのセリフに感じた。
好みが別れる作品にはなると思った。

個人的には、また違うベクトルの、もう少し二ノ宮隆太郎から距離をとった、言い方を変えると二ノ宮監督の商業映画としての作品も観てみたい、と感じた。
物事の良し悪しをしっかりと言えるような人になりたいと感じたのと同時に、虐めてしまった人に謝りたいと思いました。

画角は4:3、1シーン1カットが、レトロさを醸し出しててすごく良かったです。
koxx

koxxの感想・評価

3.6
ヒロインから目が離せない。

最初のカットの演出が秀逸。

ラストカットはなんか悲しくなった。
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