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惡の華のtokoのレビュー・感想・評価

惡の華(2019年製作の映画)
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惡の華を映像化するのに、これ以上はない話の再構築と演技だったと思います。
特に神輿のシーンでは鳥肌が立ちました。
ただやっぱり、惡の華は漫画でこそ。
映画を観た人も是非漫画を読むべきです。
漫画を読んだ時に感じた、うわっ…うわっ…うわぁー!!!っていう、あの圧巻の描写の数々。あれは実写化するとだいぶ陳腐な画になってしまうだろうから、今回の映画であのくらいに留めておいたのは、大正解だったと思うけれど、あの描写達こそ惡の華だって思うので、原作に勝る物は無いのです。

‪あと音楽の演出に関して言えば、普通でつまらなかったです。曲自体もそうですし、使われ方も残念な印象を受けました。
狂ったような場面では“狂った“っぽい歌で波打ち際の青春っぽいシーンでは“いい“曲が流れる…似たような演出はもう見飽きたし、つまんない。
無音を大事にして、曲をもっと効果的に使う事は可能だろうし、そういう映画の方が私は最高に高まるな〜と思いました。‬

「海がきこえる」でも感じた、学校や田舎という閉鎖的な空間にいるからこそ出来た学生時代の密な人との関わりって、私にはそこまで無かったので少し羨ましい。(?)
…私には「桐島、部活やめるってよ」がリアルだった。
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