民間人すぱすぱ

僕たちのラストステージの民間人すぱすぱのレビュー・感想・評価

僕たちのラストステージ(2018年製作の映画)
3.8
今年36作目「僕たちのラストステージ」鑑賞。

自分は勉強不足で知らなかったのだが「ローレル&ハーディ」という実在のコメディアン俳優のお二人の話。チャップリンやバスター・キートンと同時期に活躍し、「メッセージ」のタコ型宇宙人の元ネタ「アボット&コステロ」よりも古い!1930年代後半から40年代初頭にアメリカで人気絶頂だった2人は16年後、落ち目となっていた。再度2人で映画を主演したいという思いからイギリス国内でのドサ回り巡業へと向かう。かつては天下を取った2人が今は地方巡業先の狭い小屋でパラパラの客入り。だが2人で映画のために一生懸命頑張っているうちに次第と客席が埋まりはじめる。果たして彼らはもう一華咲かせる事が出来るのか?そして再度主演映画を作る事はできるのか?というお話。

オリバー役のジョン・C・ライリーはポール・トーマス・アンダーソン監督の「ブギーナイツ」(※ネットラジオ「わらラジ」 ブギーナイツ回参照)や「マグノリア」(※ネットラジオ「鳥頭」 マグノリア回参照)からずっと好きな俳優ではあったので今作にも注目していたが、芸人さんという役所もあって芸達者ブリを見せつけてくれる!だがもう一人の主役、スタン役のスティーヴ・クーガンの演技もとても良かった。

ベテラン芸人の悲哀に満ちた中にコンビの絆を感じられる派手さは無いがとても良い映画でした!

彼らが戯けて踊る姿がラストには超ーカッコ良く見えてくる!

本作とは全く関係ない話だが、いくら田舎の映画館とはいえ、僕入れて客2人て。。。ちょっと地味過ぎるわなぁ。

てか邦題がダサ過ぎる。原題の「スタン&オーリー」で良いのにな。