話はベタだし、終わり方もすごい唐突感ある。色々と現実を置いてけぼりにした話ではあるけど、90分の尺を終始穏やかな気持ちで観れる良い作品。
純朴な子どもとの逃避行という意味では、パーフェクトワールドが浮かんだ。もう話はほとんど覚えていないけど。
逃避行って現実離れしているけど、終わりの気配が常に漂っていて、大人の夏休み感がある。嫌な展開が来るんだろうなって予感がもやもやするけれど、それでも途中、羽を伸ばす演出に憧れを感じてしまうから嫌いになれない。
最初から最後まで、やわらかい日の差し方と素朴な景色が郷愁を誘うというか、瑞々しいというか単純にきれい。汗と泥に塗れたおっさんばかり出て来るけど、全体的にピンクやベージュ、中間色でまとまっていて落ち着く映像だった。どのシーンも湿度や質感が好み。
途中、シャイア・ラブーフの動きがjust do itの時のまんまだったのが笑いそうになった。老けたなーと思ったけど年下か…
