ザ・ピーナッツバター・ファルコンの作品情報・感想・評価・動画配信

「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」に投稿された感想・評価

Hiroki

Hirokiの感想・評価

3.5
沢山の笑顔をくれるロードムービー。

僕らは簡単に偏見のラベルを貼りあう。
そのラベルが窮屈さを生み出すこともあれば、時に居心地の良さを得ることもあるのだろう。

誰かが手を引いてくれたり、背中を押したりしてくれると、そんなラベルをはがして、一歩前へ踏み出すこともできたりする。

ユーモアで包まれた、勇気と力を与えてくれる物語。
ひかりB

ひかりBの感想・評価

4.0
 本作品にはいたるところにM・トゥエインがこよなく愛した世界への敬意がそこはかとなく感じられます。それは友と大河、筏とお尋ね者の世界でした。

 「この世には、最良の冒険とそうでないもののふた通りしかない。最良の冒険と呼べるもの以外にはタイトルなど必要ないのです」これはトゥエインではなくぼくが勝手に作った格言です 笑

 19世紀のお話しです。米マサチューセッツ州コンコードの公共図書館の委員会が興味深い声明を残しています。---「当図書館の委員会はマーク・トゥエインの最新刊を図書館から排除することを決定した。委員のひとりは、この本を不道徳とは言わないが、ユーモアに乏しく、わずかに入ったそれもきわめて下品なたぐいのものであると述べ、掛け値なしの屑と見なしている…」---(以下は語数の関係で割愛)

 世界に対してとても大切なことを、マサチューセッツ州コンコードの公共図書館審議委員会は示唆していましたので本レビューでは特に再録させていただきました。コンコード公共図書館のその神聖な書架から駆逐されたのは、米文学史に(それはつまり世界文学史ということなのですが)画期的で前衛的で斬新とも言うべき手法を(世俗的でとてもユニークな口語体を多用し以後さまざまな模倣がなされることになる)もたらしたとして、およそ考え得る限り億万通りの賛辞が贈られいまもその賛辞の絶えることがない『ハックルベリー・フィンの冒険』でした。

 コンコードのまるで絵に描いたような典型的保守思想を持つ公共図書館審議委員会を木偶の◯と批判するのは残念ながら的外れで短絡的と言わざるを得ません。なぜなら彼らは逆説的にではありますが"最良の冒険"についての必要な要件と資質について端的に示してくれているからです。このことについてこれ以上明快な文章をぼくはいまだ他に知りません。

 最良の冒険とは…

 映画ファンであるあなたがきっと"最良の冒険"をいまこの瞬間も生きているだろうことをぼくは少しも疑っていません。ただ念のための確認なのですが、正しくも由緒ある冒険にはサブタイトルなど不要なものであり、冒険を押しのけてサブタイトルが大きな顔をしているものには決して"掛け値なしの屑"の賛辞は贈られません。

 あくまでも確認として。
ふしん

ふしんの感想・評価

3.5
ダウン症の少年と無気力な男の冒険のお話。

何か欠けた人間が友情と自然の中で成長し、欠けたところを埋めていく。それが、とても羨ましく感じました。

疲れたときに観たい映画。

リトルミスサンシャインが
大好きだから、期待して見ちゃった分
あっさりし過ぎてたなぁ!!

せっかくのロードムービーなんだから
もっと色々起こって欲しいと思ってしまう。

何もかもに簡単に見つかる感じとか残念。

施設での老人達が最高。
老ぼれ老人レスラー達も最高。

老人使いのうまいライターがいるね!
老人養護施設で暮らすダウン症のザック。
尊敬するレスラーのトレーニングビデオばかり見る生活を送る内、その養成所に入るべく同居する老人の助けを得て施設を脱走した。
漁師のタイラーは兄が事故死した後、自堕落な生活を送り、利権を持つ漁師の漁場を荒らして解雇されてしまう。
腹いせに漁具に放火したタイラーが逃亡に使った漁船に乗り込んでいたのがザック。
成り行きで逃避行することになった二人は旅の途中から意気投合、そこにザックを探していた看護師エレノアも加わった。



親に捨てられたダウン症の青年、兄を亡くしたはぐれ者の漁師、夫を病で失った看護師。
心に傷を抱えた3人だからこそ、相手を思い遣れた。
"心温まる"と云うよりは、何だか"心の隅っこをくすぐられた"という表現が相応しいロード―ムービーで、上映後の心地よさ、爽快感は半端なかった。
ちょっと掘り出し物なんで、週末是非是非。
sugar708

sugar708の感想・評価

4.3
何かが欠けている二人が、その隙間を埋めていく。

家族に捨てられ外の世界を知らないザックと兄を失い様々な感情を忘れたタイラー、2人が出会い旅をすることで友情を超え家族になる。近年、万引き家族をはじめ各国で擬似家族を取り扱った作品が注目を集めていますが、本作は心温まる家族の物語だったなと。

この手の映画ですと、有名なところでは「八日目」「レインマン」などがありますが、それに並ぶ新たなロードムービーの秀作だと思います。

話は少し逸れますが、前にアメリカのWWEにザック・ゴーウェンという義足のプロレスラーがいました。今も現役で活躍しているそうですが、本作で登場するザックと重なる部分は名前だけではないのかなと。

それぞれの事情を抱え逃避行をはじめた2人ですが、その足は確実に昨日より前へ人生を進めていく。ザックの優しさ、温かさに触れ、心の傷を癒し再生していくタイラー。一見、ザックがタイラーに助けられているように見えますが、真に救われていたのはタイラーという構図も王道ではありますが美しかったです。

逃避行ロードムービーには追撃者がつきものですが、それが本作では可愛く美しいダコタ・ジョンソンというのも印象的でした。

二人に限らず、エレノアもクリントも、この映画に限らず大抵の人間は何かが欠けている。それを互いに埋め合い、支え合うことは決して悪いことではないということをこの映画で改めて感じました。
作品名が素敵です。
のんびり、ゆっくり見られる映画でした。
まず最初、ザックの居た施設のカール、ローズマリーが良かった。面白かった。
ザックは施設を抜けて、自分の夢を本当に叶えたかったんだなぁと思いました。でも、抜けられて良かった。

友達は、自分で選べる家族
名言ですね、本当に。
優しい言葉や場面がたくさん出てきて、時間もちょうどよく、あっという間に見終わった映画です。
なんか好きです。
ななお

ななおの感想・評価

4.2
冒頭に名言がどんどん出てくる(同室のおじいちゃん)のって意外と記憶に残りながら話が進むから結構いい。友達ってのは選べる家族なんだよ。
ダウン症でも夢を持って諦めない姿が…って表面だけ見ると綺麗事並べてるみたいだけど そもそもそういう偏見や人としての優劣 価値観の押し付けだったり ストーリーが展開するにつれて考えられてる。
やっぱプロレスは最高だよ、プロレスはドラマ。
Taiga

Taigaの感想・評価

2.7
俗に言うエモーい映画。つまんないわけではないけど映画としては大したことないです。
まず主人公がダウン症の子に寄り添う理由がなさ過ぎる。この程度の出演のさせ方じゃ感動ポルノと何ら変わらない。プロレスにフィーチャーする理由も分からないし、ウィスキーのシーンも不必要。(昔飲酒運転で事故ってるんだったら、一生飲まないぐらいの覚悟のシーンが欲しい)
ダコタ・ジョンソンまた手錠されてる。(笑)
見た直後は心地いいけど、数日するとアレ?大したことなくね?と気づく映画。
自分より弱い者に対する接し方ってその人の本質が表れてしまうのだと思う。過剰な保護や搾取や自由の剥奪、平等とはどうあるべきか改めて考えさせられる。
いつも一生懸命で、愛を持って接してくれる存在である彼ら。優劣の問題ではないし彼らは決して庇護の対象でもない、そんな彼らと同じ目線で同じ景色を見る、その姿勢は何よりも尊いものだ。
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