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ザ・ピーナッツバター・ファルコンのgenのレビュー・感想・評価

3.0
プロレスラーを夢見て施設から逃げ出したダウン症の青年と、ひょんなことからその青年の旅に付き合うことになったならず者との交流を描いたハートフル・ロードムービー。

ダウン症候群を持った人間がプロレスラーになるために養成学校にいくっていう設定に、いやいやありえへんやろ絶対無理やし。と思ってしまいながら見ていたが、この役者自身が実際にダウン症にも関わらず役者になるためにがんばり、主演で映画に出演するところまできたっていう事実を知って衝撃を受けた。絶対に無理とか思ってホンマ失礼だった。おおいに反省。

映画のカバージャケットにもなっている、川を筏で進んでいる風景のような美しい風景が多く登場する他、セリフもとってもいい。

友だちっていうのは、自分で選ぶ”家族”なんだ

序盤に施設で同室だった老人がザックに言うこのセリフは、作品全体のテーマにもなっている。本当の家族がいなくても、必ず孤独だってことにはならないと思わせてくれる。

全体的には物足りなさもあったけど、前向き気持ちにさせてくれる良作。
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