風来坊

Sの嵐の風来坊のレビュー・感想・評価

Sの嵐(2016年製作の映画)
3.0
スポーツ賭博が絡む事件を捜査する事になったICAC。その捜査中に目の前で渦中の男を殺害されてしまう事態が発生。警察との対立と協力、賭博組織の妨害と様々な苦難を乗り越え巨悪に迫っていくチームの姿を描いたサスペンスアクション。

汚職捜査専門チームのICACの活躍を描いたZの嵐の続編。
続編なので当たり前ですが、出演者に作品の雰囲気は前作と大体同じ。
ルイス・クーさんの不敵な笑み、森渉さん似の部下にインテリ女性の部下と前作で好評だった流れも引き続き踏襲してます。

こちらも前作同様に地味に捜査して巨悪に迫っていく感じなのでアクションはそれほどでもありません。それでも前作よりは予算がついたのかアクションの数は多めで特にクライマックスに集約されています。
前作を観た時も感じましたが、やはりテレビドラマの映画版や二時間ドラマみたいな印象で映画特有のスケールの大きさには欠けるような…。

一介の汚職捜査専門チームが携帯の電波を遮断出来ちゃうなど都合が良すぎでそんな権力があるの?と強引に思う。
警察との駆け引きも最初は面白かったが後半になるとクドく感じます。急にバスケ始めるのは笑いどころでしたね(笑)

今作は事件捜査のスリリングさよりも、主人公とラウ督察との友情など人間ドラマを軸にしたようですね。
前半は丁寧な展開でしたが、後半はかなり荒くなってしまい力業。駆け足な感じも否めない…。

前作の雰囲気はそのままなので、前作を楽しめた人は本作も楽しめると思います。前作の雰囲気を知っている人向けなので、本作から観るのはあまりオススメ出来ません。特に強いインパクトはありませんが、サスペンスアクションとしてはまあまあ楽しめた作品でした。

まとめの一言
「濃いメンバー」
風来坊

風来坊