このレビューはネタバレを含みます
かつては国の為に戦い数々の功績と傷を得た5人の凄腕軍人達。しかし退役後の彼ら生活は英雄の輝かしい余生とはかけ離れていた。そして彼等のそのフラストレーションは、麻薬王暗殺計画に転化し、危険な大金強奪作戦を実行に移す!
ここだけ聞けば小悪が大悪を制すマカロニウエスタン的なヒーロー物語に聞こえますが、本作では主人公一派は決してヒロイックには描かれておらず、あくまで自らを正当化している犯罪者。そして次第に単なる殺人者へとなっていく。
まずキャストがエエやん。こんなんズルいて。あとはクリアで暗い画面がベリーグッド。映画としてのルックは超いい感じだが、どこか温度が低いな。シリアスめなマッチョケイパーものなのだが、ダークにはなりきれていないと感じたが、中盤の事態の捻れにより、人間的醜さが増していく…
麻薬王宅への襲撃は大成功、麻薬王本人も殺害成功、しかも予想よりもかなり大量の金をゲットする。良いことずくめに見えたが、盗んだ金の過積載で脱出ヘリが南米の自然のど真ん中に墜落。多過ぎる金を捨てながら、自然の猛威と追っ手と戦う過酷な脱出劇が始まる。果たして生き残れるのか!?脱出できるのか!?金は残るのか!?
ケイパーモノから、戦地脱出モノへシフトする!
雨のシーンが印象的。
個人的には、チャーリーハナムの事をさらに好きになりました。
あの役者が真っ先に退場したのは、私生活の問題で?笑
かっこいい映画だと思うが、全編なんかシリアスぶってて、エモさはかなり低い。善悪をハッキリさせない姿勢はグッドだが、その代償として盛り上がりが存在しなくなってしまっている。惜しい一本。
無理矢理友情感を足したようなラストはあんまり気に入っていない。
最後のアレは座標ですね…取りに行くかもってことか… 懲りない感じの虚しさ的な?
ちなみにこの映画のサントラの影響で、メタリカ聴くようになりました。