兎凪

Fukushima 50の兎凪のレビュー・感想・評価

Fukushima 50(2019年製作の映画)
4.5
当時私が東日本大震災を体験したのは小学生の頃で、どのテレビや映像を見ても大津波や、倒壊した建物の様子ばかりを見てとてつもなく恐怖でしか無かったです。一方に原子力発電所の事故に対しては恐さはなく、すぐに落ち着くだろうなと思う考えで不安感などは全くない感情でした。
だけれどもこの映画を観て全く知らなかったこと、こんなにも被害が世界的に起きてたことを大人になってやっと知れました。私のような関わりがあまりない人、原子力発電所で一体なにが起こっていたか分かっていない人として、あの時あの場所では私達を命懸けで救おうとしている人がいたことに改めて命や愛の人間としての素晴らしさを感じることができました。なぜ、人間として自分以外を自分の命をかけて守るのか。正義を奮って人に対して命を懸けて守るのか。当たり前でありそうで当たり前では無かったようなことが、その場所では起きていて、日本という国がどういう動き、振る舞いをして、統制をとっているのか少し考えたくなるような気持ちにもなりました。
現在でも起きている新型コロナウイルスによるパンデミックへの恐怖それに対しても人は人を守れるのか、善良社会なんてあるのか、国は国でしかないのか、生かされているだけの人間なのか、人間という生物が平等で共生する難しさを考えてしまいました。
 復興支援が行われてる当時も私は行けず結局何もできず終いで今日も生きていて、人はなにをすべきなのか、だれに対しても愛を大切にすべき作品だと思いました。作品やニュースや直では知ることのない情報ばかりで感想を書いているけど、
もっと色々なことを知りたいと思いました。
 素晴らしい自然の中に生かされてる人間はこの先成り行きのまま過ごしていくのか不安や恐さも湧き出てきました。 
 世界、国、社会、全てを人間は一緒に生きていけないのかな
人間らしさを感じました。
兎凪

兎凪