青山シアターのオンライン試写会にて。
2008年インド・ムンバイの同時多発テロ、その襲撃の標的となった五つ星ホテル「タージ・マハル・ホテル」で起こった実話を基に作られた映画『ホテル・ムンバイ』を鑑賞しました。
逃げ場のない空間で繰り広げられる銃撃戦の凄まじい臨場感と緊張感。
たまたま居合わせただけの旅行者そして彼らを守ろうと立ち上がるホテル従業員に躊躇なく銃を向ける卑劣なテロ行為に怒りを感じ、首謀者の電話司令に操られる実行犯の青年達が、絶対的な信条と人間としての感情の狭間で葛藤する姿にやりきれない気持ちにも。
エンドロールでは、テロが起きた21ヶ月後にホテルの営業を再開し、当時の従業員と宿泊客が集い祝う映像も流れ、恐怖を乗り越える勇敢さに胸が熱くなりました。
ホテル従業員あるいは異国の旅行者として、あのような極限状態に置かれたら自分は勇気ある行動を取れるのだろう？
そんなことを考えさせられる作品でした。
