08年ムンバイの高級ホテルで発生した最悪のテロ事件を、テロリスト・従業員・VIPのゲストの三視点で極限まで生々しく映画化。情け容赦ない緊迫のシーンの連続に、観終わった時の疲労感が物凄い。ここまで没入させられた映画体験は久々かも。
姿の見えぬ首謀者から携帯一本で指示受けてテロを実行していく犯人の多くは、あまりにも無知で純朴な少年達。盗み食いするシーンなど、本当に普通の若者の姿がそこにある。勿論断じて許される余地のない行為には間違いないが、貧困の連鎖と教育の欠如が若者から想像力の芽を摘み、如何に彼等の未来を奪っているのか。