リュウ

ホテル・ムンバイのリュウのレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.2
スクリーンを通して悲惨なテロ事件を体験するとともに、愛の力や勇気ある行動に胸を打たれる作品。123分を短く感じるほど釘付けになる事間違いなし。

自分もその現場にいるのではないかと思うほど、終始ハラハラした。また、テロという恐怖の中でも愛する者・お客様を救うために行動する彼らの姿に、愛の力やホテルマンの強い信念を感じた。
そして、宗教などインド人の特徴がしっかり捉えられていて、インドの方々に対するリスペクトが感じられた(インド人にとって宗教(神)は生のために何よりも大切なものであることをインドに行ったときに感じた)。また、無意識に牛肉を注文するシーンや、飲み物はボトルで頼み、目の前で口を開けてもらうシーンなど、インドを訪れる観光客あるあるも描かれていて、「ここはインドだ!」というのを忠実に描こうとする意思が伝わってきた。インドに行ったことがある人はそのような細かいシーンにもリアルを感じれると思う。

こういった世の中の事件を伝えることも映画の役割としてあるんだなと実感した。そして、インドの方々をリスペクトしていたり、ホテルマンの方々を称賛していて、悲惨な事件の中にも、人間の温かみも感じることができた。
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