静句かも

ホテル・ムンバイの静句かものレビュー・感想・評価

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)
4.5
公開前から気になっていた作品。実際、インドで起きた同時多発テロを元に製作されたのは知っていたが、このようなテロが起きていたことすら知らなかった。当時、どのように報道されていたのか、まるで私の記憶にはなかった。ネットで調べこの事実を知り、今回この作品でその凄惨さを知った。

富裕層の欧米系外国人を狙ったテロ。首謀者は少年たちを使って、ムンバイの街で主に駅高級ホテルを狙う無差別テロを行った。
この映画で取り上げられているのは、タージマハルホテルの出来事。機動隊がムンバイに着くのは10時間に近い時間を要すると言う。ホテルの従業員が主導となり滞在客を助け、救出されるまでを描く。

何度「許せない」と思っただろう。誰に対して、許せないとの感情が湧いているのかも分からず、理不尽な殺戮に悔しさが増幅する。

世界を分断するために宗教が存在するのではない、唯一神の元に世界が統一するなどあり得ない。神を盾に人を殺めて許されるわけがない。
テロの実行犯の少年達すらも捨て駒でしかないのだ。

私たちは、このようなことが現実に起きている事を知る必要がある。
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