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恐怖の臨界点のYSKのレビュー・感想・評価

恐怖の臨界点(2018年製作の映画)
2.1
とある富豪の命を救った医師夫婦が別荘に招待された同じころ、囚人を乗せた護送車が襲われ数名が逃亡、富豪と医師夫婦が過ごす別荘にやってきた…というお話

序盤の護送車から別荘にやってきたシーンまでは素晴らしく良かったです
事前に買収されていた警察官が運転手を殺害し仲間と合流、目的の囚人以外を護送車ごと湖に落としさらに警察官まで射殺、そこから別荘につくと携帯電話を借りようと訪問し静かに脅しをかけあくまで友好的な相好は崩さずに好き勝手を始める、ある意味『ファニーゲーム』に近さをも感じる胸糞の悪さ、こればかりは凶悪な殺人鬼や手のつけられない猛獣、身の毛もよだつ幽霊では成しえない居心地の悪さを完璧に創出したといえるでしょう

ただその後があまりよろしくなく、富豪は射殺され医師の夫も胸をナイフで刺されたがナイフが止血の役割を果たしとそれ自体は良しとしてもいいものですが、だからといってナヨナヨと細っちい傷だらけの男がひとりで5人6人いる悪党どもを殺してまわるのはさすがに無茶がすぎるでしょう
だいいちいくら止血の役割を果たしているといっても所詮はナイフ、あれだけ動き回ったら周りの臓器を傷つけるのは当然だというのに終始瀕死ではあるものの格闘するのはちょっと…

そしてそんな医師夫に付き合って悪党たちもどうもひ弱な印象がついてしまい、まるでコントのような有様で死んでいくのはコメディ映画だったのかと思わざるをえません
富豪が殺され医師夫が死んだと思われているのに、見張りはされているものの医師妻が何もされず放置されるというのもよくわからず、少なくともそこはレイプされたりレイプされたりレイプされるべきなんじゃあないですか?違いますか?はあ?
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