人生は短く、スキンシップの大切さ
を改めて感じさせられた映画だった。
Twitterでおすすめと見かけて観た1本。
病気を持った同士のラブストーリーかと思っていたら違った。
CF患者(嚢胞性線維症と呼ばれる指定難病)が主人公のお話。遺伝子が変異することで発症する病のため、小さい頃から患っている方がほとんどのよう。「自身の粘液に溺れて死ぬ」というふうに劇中で揶揄している通り、粘り気の強い痰が溜まり、肺炎などの病気を併発してしまい、呼吸困難で亡くなってしまう恐ろしい病気だ。
またこの病気のもう一つ恐ろしいところが、CF患者同士は互いに飛沫で移し合う可能性があるため触れることができないという点だ。6フィート(約180cm)を常に保ち、マスクと手袋で完全防備しなければならない。
そんな重病を持つ主人公とその親友、そして恋人との生き方を病気を通じて学ぶことができる。海外らしく2人が付き合う過程はいきなりだったが、病気であることを忘れて生きているかのような描写には胸を撫で下ろす瞬間もあった。
健常者であろうと人生は短い。生と死は隣り合わせだと常に感じさせられる。自分が死ぬ時に少しでも後悔がないよう、縛りある中での自由を見つけ生きなければならない。家族や友人、恋人と触れ合えることができる今に感謝しなければならない。
今、世界中で蔓延しているコロナがちょうど似たような状況を示していたので、そこも重ねながら観ていた。
ラストシーンで選択した結末が、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは観た人次第な気もする。
コール・スプラウスが美しすぎてしんどい。