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ジョジョ・ラビットのuraraのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.6
自分が10歳の頃、テレビや周囲の人から受け取る情報を、どれだけ自分の頭で考えて理解して行動していただろうか…全く自信がない。
今の自分の価値観に沿って、ジョジョのエルサ(ユダヤ人)に対する言動を馬鹿だなと思うのは簡単だけど、そう思うのは今までの私を取り巻く環境があってこそのもの。
ジョジョの思想は責められない。プロパガンダとはそういうものであって、その全てに自覚的であることは本当に難しい。
だからこそロージーの勇敢さが苦しい。息子がナチスに心酔していく様を止めないこと、あの時あの場所で精一杯の愛情だったのだと思うと本当に苦しい。
ジョジョがこれから大人になるにあたって、10歳までの自分とどのように折り合いをつけて生きていくんだろう。

それでも、愛を自覚したときに自由になれた、そのメッセージには希望がある。
「愛は最強」なんだなあ…
ラストは心に残る素敵なシーンだった…!

ヨーキー可愛い💟
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