J

ジョジョ・ラビットのJのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.4
・物語★★★★
・配役★★★★★
・演出★★★★★
・映像★★★★
・音楽★★★★

㊗️公開初日に鑑賞🎊

ナチスドイツ下の青少年集団「ヒトラーユーゲント」の立派な兵士になろうと奮闘する毎日を送るジョジョ。
訓練でウサギを殺すことができなかった彼が、意地悪な教官や仲間たちから“臆病者”とからかわれ、付けられたアダ名が『ジョジョ・ラビット』です🐰


『シンドラーのリスト』『ライフ・イズ・ビューティフル』『戦場のピアニスト』『サラの鍵』『アンネの追憶』…
数々の作品で取り上げられてきた第二次世界大戦下のホロコーストやユダヤ人迫害というテーマ。

これをユーモラスに笑いを交えて描くとあって、鑑賞前の印象としては「不謹慎なんじゃないの?」とやや批判的・懐疑的でした😒

でも鑑賞後の感想としては、こんなにも希望に溢れた作品として、子どもの目線からこのテーマを描くことには、大きな意義があるのかも知れないと思います✨
憎しみや復讐が連鎖し、軍事報復や経済制裁の応酬が続く現在だからこそ…。


『Jojo Rabbit』, I LOVE IT❗️🐰❤️


*************************************
(※以下、ネタバレあり⚠️)


確かに、中盤まではリアリティや緊張感に欠けるところがあるのは否めません。
ビートルズのナンバーから始まるオープニングも意表をついているし、T.ワイティティ監督が自ら扮する空想上のアドルフ・ヒトラーが良くも悪くもコミカルすぎる…😅

そんな中、“ある信念”を心に秘めつつ、息子には正面から向き合う母親を演じたS.ヨハンソンの演技が光ります。
あのウィンクのカッコよさもさることながら、息子に対してパパとママの二役を演じてみせる姿は涙を誘いますね…。
『マリッジ・ストーリー』でみせたA.ドライバーとの壮絶な夫婦ゲンカとはまた別の凄みを感じさせます。


そして、中盤で唐突に突きつけらる衝撃的なシーン😱
そこからの展開は、リアリティはさておき、やはり戦争がもたらす悲劇を感じざるを得ません。


それでも、本作が貫くテーマは…“愛は最強。”💪

ラストシーンがもたらす余韻は、この時代を描いてきたこれまでのどの作品にもないくらい、希望に溢れているのでした✨


コワモテでクセが強いけれどお茶目な大尉“キャプテンK”を演じたオスカー俳優S.ロックウェルの持ち味も最高!
ますますファンが増えそうですね!!
豪快で強烈なキャラクター“ミス・ラーム”を演じたR.ウィルソンにも要注目です👀


“すべてを経験せよ
 美も恐怖も
 生き続けよ
 絶望が最後ではない
        R・M・リルケ”


*************************************
劇場用パンフ★★★★★
全49ページ。
『FOXサーチライト・マガジン』シリーズの読み応えには、毎度ながら感服です。
主演ふたりのインタビューは、幼さを微塵も感じさせず感心させられます👏👏👏
ツボを押さえた豊富な劇中カットも◎
J

J