ともたろう

我輩はカモであるのともたろうのレビュー・感想・評価

我輩はカモである(1933年製作の映画)
3.0
サイレントからの移行期にはミュージカルなど舞台劇の手法を取り入れる試みが多く見られたが、そんな中の一つ。
マルクス兄弟主演のナンセンスコメディ。
ツッコミ不要の怒涛のマシンガントークでギャグをねじこんでくるグルーチョや逆に全く話さずに何でもかんでもハサミで切りまくるハーポ、その通訳をすると思いきや意味不明なチコなど、カオスな状態で押しまくる。
指導者を間違えると大変なことになるという、政治や戦争の風刺と見られる要素もあるが、もはやそんなことすらどうでもいいことなのかもしれない。
マッケリー監督にもこんな時代があったのねと思える意欲作。
カルト的な人気もわからなくはないが困惑の方が強かった。
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