これ以上よくなりようがないほど良い映画だった。
※極端な性描写もないので、BL好きとかでなくても全然楽しめるし、ファミリーやカップルで見るのもおススメです。
最初から最後まで春田と牧のラブストーリーでした。ただ、それだけではないのがおっさんずラブの面白いところです。
公開前にリリースされたキャラクターごとのキャッチコピーは春田「どうして好きだけじゃダメなんだろう」、牧「夢を追いかける人であってほしい。自分も、大切な人も」。
映画を見た後にこのキャッチコピーについて考えると胸にぐっとくるものがあります。
人を愛することとは?結婚とは?2人が悩んだり衝突しながら絆を取り戻していく様子が真摯に描かれています。
ただ、本当にそれだけではなく、吉田鋼太郎さんの思いっきりコメディに走っていて面白いのに、説得力を持たせる演技や、眞島秀和さん、伊藤修子さんの絶妙な間とバランスの笑える演技が光っています。
そして、なんといっても徳尾さんの脚本による言葉選び。
どれも本当に秀逸。
笑っているか泣いているかのどちらかで2時間が過ぎていく、感情が揺れる2時間を過ごしてスッキリした気持ちになれます。