ルイ

天気の子のルイのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.8

僕たちはきっと「大丈夫」だ。


本日地上波初放送ということで、改めて感想を書こうと思います。

「君の名は。」の大ヒットを受けてハードルがめちゃくちゃ高くなった今作。公開前から新海監督は「賛否両論あると思う」という話をしていました。
それ程今作と「君の名は。」は作りが真逆だなぁと感じます。キラキラした都会のイメージから、よりリアルな東京へ。多過ぎる広告や雑踏が良い味を出してます。

帆高も陽菜を助ける為に社会の道理から外れた行動をしまくります。更にラストも万人受けしないと思い、監督はそういった発言をされたんだと思います。ただ、私は映画の世界なんだからいいじゃないかと思ってしまうのです。その方がかっこいい、その方が感動する。それくらい単純に考えていいんじゃないかな。

映像は最高。元々最高な雨の描写に加え、晴れ間が差す光の描写、花火を通り抜けるようなカメラワーク。鳥肌が止まりませんでした。推しは凪君です。


さて、ここからは個人的な話です。
私が最初に劇場で鑑賞した時、グランドエスケープから大丈夫のコンボでぼろぼろ泣いてました。周りのお客さんからも啜り泣く声が聞こえてきました。
そしてエンドロールが終わり照明が付いた時、私の何個か隣だった男女(おそらくカップル)の男の方が


「ん〜20点。」


そう言いました。

もちろん単純に彼の心に刺さらなかっただけだと思うんですが、大勢が映画の余韻に浸っているあの時間の中でそんな発言ができる神経が理解できませんでした。そして一緒に観に来た彼女?はどう思ったのでしょう。彼らのその後が気になります🙄
そんなこんなで一瞬で台無しにされた私は後日IMAXで2回目に行くのでした。

映画は観るタイミングで感じるものや評価が変わると思います。
天気の子は「災害を受け入れる物語」
今の世の中だからこそ、色んな人に伝わるものがあるといいなぁと思います。もちろん彼にも。


最後にもう一つだけ、
本来私は去年、RADWIMPSさんのライブに参加する予定でした。新海作品からのにわかファンですが、すごく楽しみでした。しかし当然ながらライブは中止。なんともやるせ無い気持ちになりました。
去年はまさに雨続き。今年はどうか晴れますように。

長文失礼しました。これを読んでいるあなたが「大丈夫」と思える1年になることを願っております。
ルイ

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