げぶらしらえ

天気の子のげぶらしらえのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
1.0
7.22 娘と鑑賞

『君の名は』から3年…
新開誠が何を魅せてくれるのか?
それを楽しみに観に行きました。

結論から言えば、至極残念…💦

確かにいつもの新開誠作品のように、映像は美しい!
自分もその現場にいるかのような錯覚を感じるほどリアルでした。

ただ、映像がリアルであればあるほど、そこで展開するストーリーの荒唐無稽さに呆れてしまいました。
もちろん、ファンタジーな作風が悪いとは思いません。
寧ろそこに必然性があると感じれたら、あり得ない話でも付いていけるのですが、今作はあまりにストーリーが稚拙。

製作者達が本気で脚本をブラッシュアップしたのかを疑ってしまうほどでした。

具体的には…

主人公は何故家出したのか?
(その理由は全く語られず、寧ろ単なる思い付き?と思うほど)

彼女があの能力を身につけられた理由は?
(もし、母を想う気持ちがそれならば、彼女である必然性がない)

この物語における日本の警察はどんだけボンクラ?

拳銃が日本社会で扱われる時の説得力…

あのおばあちゃんの家は無くなったけど、それは主人公達のせいじゃないか?

などなど、枚挙に暇がありません!

私が観に行った映画館は、10代の娘のみならず中・高生がいっぱい居ました。
彼ら若者に影響力がある新開誠監督だからこそ与えられるメッセージがもっとあったと思います。

何故、新開誠監督はこの映画を作りたかったのか?
この映画でなければならなかった理由は?
何を伝えたかったのか?

それらを感じられなかったこの映画を、私は評価できません。

なんだかんだと文句は言いましたが、それでも新開誠監督の次作に期待をしでます。

そこが私にとっての別れ目にもなるとは思うのですが…。