ネネ

2分の1の魔法のネネのレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
4.3
ずっと見たかったやつ。
自分が生まれる前、お兄ちゃんにはひとりっ子の時代があるんだな、お父さんにお別れを言えなかったバーリー、お父さんとしたかったこと全部お兄ちゃんが叶えてくれたと気付いたイアン、兄弟って素敵だね。

お父さんとしたいことのメモ
・キャッチボールをする
・散歩をする
・心を開く
・一緒に笑う
・運転の練習
・人生を分かち合う

魔法を未熟な状態で使い、バーリーが小さくなってしまったとき、イアンしか運転をする人がいなかった。「僕にはできない」ずっとネガティブな発言をしていたイアンはずっとできなかった高速道路での合流ができた。イアンは気付いた。運転の練習は兄としていたこと、魔法を使うことでキャッチボールをしていたこと、仲直りをして一緒に笑い合ったこと、勇気を出して一歩踏み出すとき、いつも兄が側にいて「お前は本当は強い」と言い続けてくれていたこと、心を開き、人生を分かち合っていることを実感した。父と成し遂げたいと思っていたことはすべて、兄が叶えてくれていた。バーリーはお父さんときちんとさよならができていなかった。いつも無理だと思っても、背中を押してくれた兄の背中を、弟のイアンが押した。ほんの少しでも父に会いたいとずっと目的と掲げていたことを兄のために捨てた。その選択が感動的だった。存在しない父を求めるのではなく、ずっと自分の側にいてくれた兄を改めて大切に思い抱きしめる、時間が止まっていた兄は、弟にとって父親代わりになろうとしていたこと、イアンのために相棒としていた愛車を手放したこと、思いやり。兄弟愛。家族愛。
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