Ayumi

2分の1の魔法のAyumiのレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
3.8
ディズニーといえば夢と魔法ですけど、呪文を唱える魔法使いって今まであまりいなかったですよね。ケンタウルスとかエルフとかの魔法生物も、私はディズニーでは初めてお目にかかりました。そういう意味で、ディズニーらしくない作品だったかなと思います🧙‍♂️🧙‍♀️🦄

監督の実体験が元になっている本作。原案が感動的な実話なだけあって、泣けるシーンはたくさんあったし、私も冒頭と最後の方はかなり泣いてたんですけど…なんかもったいないなぁという感じがしました。

話が割ととんとん拍子で盛り上がりに欠けたっていうのもありますし、魔法の描かれ方に少々違和感を覚えたっていうのもあります…。私のようなハリーポッターガチ勢の方の多くは同じように感じるんじゃないかなぁ。何もハリーポッターの魔法界が全て正しいなんて言いませんが、あれだけ詳しく練られた魔法界を知っていると、他の作品の魔法に違和感を覚えてしまいます…。ガチ勢じゃなくても魔法と言えばハリーポッターが多くの人に定着していると思うので、オリジナリティを出しつつ、辻褄のあった魔法の世界観を作るのって相当難しいんだろうなと思いました。

とはいえ、もちろん好きなところもたくさんあります!!

まず、イアンの性格に共感できる部分が多すぎて涙が止まりませんでした。new meのリストが本当に自分のことのようでした。頑張ってみよう!と思っても、すぐ空振りして自信をなくしちゃう…わかるよイアン😭人に声かけるのって難しいよね…わかるよイアン😭周りに押されて自分は黙っちゃうの…分かるよイアン!!😭最近、引っ込み思案のキャラクター見るとすぐ共感してこれは自分だ!!ってなっちゃいます🤦‍♀️冒険を通して成長したイアンに見習って、私も前へ進まないといけないな、という気持ちになりました🥺

そしてそして、何よりも素敵なのはイアンとバーリーの兄弟愛ですよね。最後の展開には本当に涙が出ました😢イアンいい子😢バーリーもいいお兄ちゃん😢映画を見た姉は面白くなかったって言ってたんですけど…この題材についてなんとも思わなかったんですかね???私はとっても感動したんですけど??

ディズニーで描かれる家族ってとてもアメリカ的というか欧米的というか…家族の距離が近いじゃないですか。私自身はそれに憧れている部分があって、家族同士でハグしたり、大好きだよって気軽に伝え合えたり…本当に羨ましい。だから余計いいなぁ〜って思ったんですかね…?

そしてこの設定にエモさをプラスしてるのが、ライトフット兄弟を演じてるトムホ、クリプラには実際に兄弟がいて、イアン演じるトムホは実生活では兄、バーリー演じるクリプラは実生活では弟だという事実です。エモい!!!!!トムホ、クリプラの声は恐ろしくキャラクターにあっていてトムホ、クリプラだと分かっていても映画を見ながら彼らの顔が浮かんでくることは一度もありませんでした。本当に適役すぎて何も言えん…当て書きか?と思うほど。

前半、少し批判めいたことを書きましたが、本当に話は良い!!!泣ける!!!トイストーリーやモンスターズインクなどの名作に埋もれて、忘れ去られてしまわないよう願うばかりです!!来年のピクプレ、ちゃんと仲間に入れてね!!!!!
Ayumi

Ayumi