Nagisa

2分の1の魔法のNagisaのレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
4.5
いや〜さすがディズニーだな〜!!って悔しいけど毎回思うんですよね…素晴らしかった…。
今回は体感珍しく、ラストで一気に良くなるタイプ。
伏線しかり、冒険道中積み上げてきた想い、成長、家族愛全てがラスト集大成になる。
ディズニー映画の好きなポイントの1つは学びがある事。
表向きは家族愛や成長。今作であれば父親に会う、という目的の為に兄弟が大冒険する。
ただゴールはそこではないんだな、っていうのが他のファミリー映画との違い。

中盤まで私達観客も、主人公のイアンも、父を復活させて会う事がゴールだと思ってた。
でも終盤何が本当に大切かって事に気付かされる。
そりゃそうですよね、ディズニーピクサーだもん。
普通に復活させて、会って、感動、はい終わり、じゃないです。本当に良くできてる。

ディズニーのセオリー的に、このセリフがキーワードかな?それともこれかな?きっと最後の盛り上がりでもっかい言うぞ〜!って予想はできたけど、セリフまでは当てられませんでした。笑

(ここから若干ネタバレ含みます)

で、いくつかキーワードになるセリフはあるんだけど、その1つがこの映画を表していました。
(ネタバレすると、「魔法は周りにある物を使う」だと思う。うろ覚え。)
長い時間をかけて回り道したと思ったら振り出しに戻ってる。あんなに遠くまで行ったと思ったのに。
つまり探し回る必要なんてなくて、足を伸ばせば届く距離に既にある。つまり家族ですね。
まぁその苦労も成長に繋がるんだけど。

話は逸れるけど、ファンタビのジュード・ロウとエディが質問は忘れたけどインタビューで父親でもある2人が言ってました。
子どもの成長そのものが魔法だって。

で、お父さんが半分しか復活しなかったってのもさ、もしかしたらわざとかもしれないよね。
あの冒険で、イアンは怖がりを克服した。何が大切かも気付いた。
バーリーは過去を乗り越えた。

2人の成長は父親が与えた魔法なんだと思う。

こういうメッセージがまだきっとたくさん散りばめられてるんだと思う。ディズニーのその緻密さやっぱ好きだな。
Nagisa

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