ShinichiOguchi

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのShinichiOguchiのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

MCUを追ってきた人なら安定した面白さは間違いありません。

サム・ライミワールド全開!
カメラワークや演出はこれまでのMCUでは見られない方法で真新しさを感じました。
全体的に不穏な空気が漂い、今までのような軽い空気はほぼありませんでした。
特に防爆扉のところの演出はまさにホラー!という感じの演出で逆に笑っちゃいました(笑)

ストーリーは意外性の連続…。
ヴィランがまさかのワンダ。ワンダヴィジョンを見てきた身からするとワンダの気持ちが痛いほど分かって悲しいですが、やってることはヴィランそのもの…。
ワンダは何でもできてしまいますから、確かにホラー映画のヴィランとしては最適ですね。ワンダのあまりの強さは恐怖を感じました。
一番素晴らしいのは最後のワンダ同士のやり取り。一言ながらも完璧でした。あれを言われてしまったら、引くしかないですよね。

ベネディクト・カンバーバッチはさすがの演技力で物語を牽引してくれてますね。全てのユニバースでも愛してるは新たな名言ですね。恐れを克服して素直なストレンジも良い感じです!
ウォンは今回もコメディー役でしたが、ちゃんと活躍してかっこいいところ見せてくれました!

そんな感じで素晴らしい出来だったのですが、イルミナティだけは正直モヤッとしました。
トレイラーでにおわせておいて、出てきたらワンダの噛ませ犬って…。確かに一番強いのは間違いなくワンダでしょう。サプライズさせようとしてるだけなんじゃ…。
ノーウェイホームが素晴らしかったのはアンドリューとトビー・マグワイアでなければならないストーリーがあり、更に彼らが積み上げてきたものがあったからこそ、その化学反応で素晴らしい出来になったのであって…。
あんな使い捨てみたいなので、今後出てくるF4とか無駄に使っちゃって良いんですか。長年培ってきたプロフェッサーを犬死させていいんですか。ワンダの無双感は演出出来てましたけど。もったいないなぁ…。やられ方は結構えげつなくてホラー映画感出てましたが!

本筋が良かっただけにちょっと残念…。今後も期待です!
ShinichiOguchi

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