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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのutakoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ある日、巨大モンスターから少女を救い出したドクター・ストレンジは、その少女がマルチバースを移動できる能力を持つことを知る。やがて彼は、悪の存在から狙われる身となった彼女と人類を最大の脅威から守るため、新たな敵に立ち向かっていく。(あらすじ引用)

前作MCU『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』で、ストレンジが禁断の魔術を使ったことにより、時空の歪みで複数の世界の扉が開きマルチバースの世界線が克明に描かれましたが、今作もその展開を引継ぐようなカオス世界で新キャラと共にFightするストレンジ…からのスタート。なんだなんだ、凄いバトルシーンさすがマーベルだけど、いきなり訳がわからない!なんて思いながら引き込まれ観ました(笑)

新キャラ「アメリカ・チャベス」は、マルチバースを自在に行き来できる能力がある女の子。何者かに狙われているところを助けたストレンジだったが、自分たちのチカラではどうにもならないと踏み、ワンダことスカーレット・ウィッチに協力を仰ぐのだが…。

まさかの、スカーレット・ウィッチがヴィラン‼︎ これまで彼女に起きた色々を思えば、自然な成り行きではあるのですが。ドラマ『ワンダヴィジョン』の流れや、スカーレット・ウィッチの抱える内情を知っておくと、より楽しめる内容になってました。

対スカーレット・ウィッチ戦を前に、闇堕ちしたシニスター・ストレンジが持つ禁断の書「ダーク・ホールド」を入手。他ユニバースの自身の身体を乗っとる『ドリーム・ウォーク』でのワンダとの決戦はDisneyラインに寄せてはいるものの、ホラーの名手サム・ライミ監督らしいおどろおどろしい演出で、ヴィラン対決みたいになってなかなか楽しいバトルでした。
アメリカ・チャベスのチカラで正気を戻したワンダは、全ユニバースに存在するダーク・ホールドを破壊し瓦礫の中に消えましたが…この終わりはなんか悲しい。真のワンダの復活や活躍があるといいなぁなんて願ってしまった。

マルチバースにより、他ユニバースのストレンジがいろいろ観れたのはとても美味しかった今作ですが、どのストレンジも標準装備で傲慢なのは笑いましたね。そして、ストレンジが過去にも単独ワンマンプレイでダーク・ホールドを使っていた話はちょっと衝撃でしたが、作品『ドクター・ストレンジ』スティーヴン・ヴィンセントとしての描写…クリスティーンとの関係性の描き方で、人間的学びをし成長が描かれてるのもとても良かったです。

途中、イルミナティの登場があったり(あっけない全滅ではあったけど)サプライズも楽しかったですが、やはりラストの彼女の登場ですかね。漫画だとストレンジの奥様となる人のようなので、三つ目のストレンジのその後と共に次作を楽しみにしています!
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