Anny

黒い司法 0%からの奇跡のAnnyのレビュー・感想・評価

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)
4.0
1980年代のアラバマ州で実際にあった現実。
黒人差別が酷かった、アラバマ州では、色々と理由をつけては、罪のない人を逮捕し死刑に処していた。
有罪にするために、証言する人まで脅して罪を作り上げる。
免罪で死刑になるケースが、遥か昔ではなく、30年前に実際に起こっていた事実。かなり多いことにぞっとした。

黒い司法に切り込んでいくのは、ハーバードを卒業した若い弁護士。警察に阻まれ、検察に阻まれ、それでも真実を追求していく。
真実が捻じ曲げられて、悔しい場面が幾度となく繰り広げられる。真実は明らかなのに、真実が通らない世界に絶望し、悔し涙と思わず手に力が入る場面が多数。

司法に携わる人物の適正を問いたくなる。
公平に人種や差別のない司法が、どの世界でも標準であってほしいと感じずにはいられなかった。

とにかくいろいろな意味で泣ける映画。
現実に立ち向かった、感動する作品を観てほしいです!
Anny

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