これがたった30年そこら前の実話に基づいている、というのがただただ恐ろしい話だと感じます。
平然と差別がまかり通り、確かな証拠を手に何度も声を上げても簡単に（しかも相当理不尽に）叩き潰される中で諦めずに行動し続けるというのは大変にタフな精神がないとなし得ないですよね。主人公の自伝が原作なのかな？これを成し遂げたことにただただ頭が下がりますね。
しかしこれが30年前の実態となると、裏を返せば人種やなんやらへの差別に対する見方というのがこの数十年でものすごく変わったんだなあ、ということも痛感させられます。
これは倫理や道徳の教材としてもなかなか良い映画かも。
全編通して重厚で静かな感じですが、その中でも抑揚がきいています。なかなか一筋縄でいかないような展開も多く、最後まで緊張感を持って見られました。
しかし結構なレビューで言及されてますが、邦題は確かに……
「0%の奇跡」ってなんかもう恥ずかしげもなくネタバレしてますよねこれ………
