スクリーンからハードボイルドさとストイックさと熱さがガンガン伝わってくる最強にかっこよくて面白いアクション映画でした!
骨太刑事アクションに、「こんなはずではなかったのに、、、」という、「ファーゴ」や「グッド・タイム」などの類の犯罪スリラーが混ざり、ド級のテンポで話がガンガン進んでいき、絶え間ない緊張感のお陰で、100分程度の上映時間にも関わらず観賞後めちゃくちゃ疲れるという、凄まじいパワーのある映画だと思いました。
とにかくハードで渋すぎる主演のチャドウィック・ボーズマンの存在感が、若干盛り気味の脚本に説得力を与えておりまして、彼の勇姿をスクリーンで観ることができなくなるのが本当に残念です。
彼がマンハッタン封鎖を指示するシーンは、ブラックパンサーがワカンダを封鎖させるシーンを彷彿とさせ、熱くなりました。
チャドウィック・ボーズマンが自身の出演料をカットしてまで出演させたシエナ・ミラーや、出演するだけで映画のグレードを爆上げするJ•Kシモンズも最高でした。
強盗の1人を演じたテイラー・キッチュは、今までヒーローや軍人の役が多い印象でしたが、こちらも渋みマシマシ、色気ダダ漏れで、「野蛮なやつら」よりもダークでワイルドな役を熱演しており印象的でした。
銃撃戦のシーンの臨場感は、「パトリオット・デイ」の住宅街での銃撃戦並みに凄まじく、リアルタイムで犯人を追い詰めるという点でも、若干同作と重なりますので、その手の映画が好きなら間違いなく楽しめるはずです。
というわけで、リアルなのかはちょっと疑問な脚本と、俳優陣の熱演が化学反応を起こし、凄まじく重厚感を感じる映画でした!