RY

AI崩壊のRYのネタバレレビュー・内容・結末

AI崩壊(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

大筋はよくできてるけど全てが納得できるわけではない、といった印象。
予算の少ない邦画にしては頑張ったと思うし、演技や脚本はすばらしいと思う。

人工知能の反乱はターミネーターやマトリックスをはじめ多くの映画で描かれているが、これだけAIが発展してきた今、色々な見方ができるようになった。
昔は「人格を持った機械」という仮想敵に対しての恐怖が描かれることが多かったが、今では「AIが権限を悪用した」という身の回りに潜む恐怖として描かれることが増えた。
今回はAIを悪用する「人」が犯人だったので、ある種なんでもありなわけだが、そもそも「AIがそんなことができるのか?」「AIがそんな選択肢を選ぶか?」「そんなに時間かかるか?」「ソフト、ハード的なリスクマネジメントは?」という点はつっこまざるをえない。
もちろん「AI」が犯人なら設計者が悪者になり、どうせ「AIが勝手に学習して…」とか言い訳するしかなくなるので、そこから面白い展開は望めないわけだが。
今後、AIを題材とした映画は、SFであってもリアリティがないとなかなか評価できないと思う。

昔から描かれてきた未来像が現実になりつつある今、新しい未来像を見せてくれる映画に出会いたいものだ。
RY

RY