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バトル・ドローンのNoAceJustYouのネタバレレビュー・内容・結末

バトル・ドローン(2018年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

2023/03/26鑑賞。35点。

〈あらすじ・ネタバレあり〉
独裁国家アルカサル共和国の次期統治者・セイラムを生捕りにして、大物武器商人・ゴールドヴィーフを暗殺する仕事を与えられた傭兵部隊は、2人が現れるモスクワの邸宅を襲撃する。

仕事を終えた傭兵部隊は依頼主であるアメリカ政府から金を受け取って、それぞれ帰路に着く。
傭兵部隊のリーダーであるレイカー(演. ルイス・マンディロア)の前に武器商人で外交官のカール(演. マイケル・パレ)が現れ、レイカーの請け負った任務の背景を明かす。

レアアースの濃縮物を保有しているのは世界で中国とアルカサル共和国のみ。アメリカの狙いは、アルカサル共和国を倒して濃縮物を手に入れることであり、今回レイカーたちの起こした暗殺・誘拐によって、アルカサル共和国と彼らに武器を提供するロシアの外交がストップする算段だった。ロシアが武器の提供をしなくなれば、アルカサル共和国内の反乱分子がクーデターを成功させ、現政権を打倒できる。

次のカールの狙いは、アルカサル共和国が手に入れるはずだったゴールドヴィーフの武器を横取りして反乱軍に売ること。チェルノブイリに潜伏するゴールドヴィーフの部下が保有する武器強奪を、レイカーに依頼しに来たのだった。

アルカサル共和国内の惨状を知ったレイカーは渋々仕事を引き受けることにし、仲間を集めた後、監視役のCIAエージェントたちと一緒に現地へ向かう。

・レイカー:傭兵部隊のリーダー。
・ヴァル:スナイパー。傭兵部隊の紅一点。
・シロウ:傭兵部隊の偵察。剣と銃を使った戦闘スタイル。
・グレゴリ:怪力を使った肉弾戦を得意とする傭兵。不死身の男と呼ばれている。
・カイル:冷静沈着な傭兵。接近戦、銃撃戦をバランス良くこなすオールラウンダー。
・ダックス:傭兵部隊の新入り。周囲には舐められているが、頭がキレてサイコな言動を見せるブラックホースで、拷問のプロでもある。
・ヘイズ:CIAの派遣したエージェント。レイカーとは過去に面識があり、傭兵部隊を毛嫌いしている。
・バーンズ:CIAのエージェント。ヘイズのサポーターとして任務に参加するが、彼女よりも上の階級。

現地に着くや否や黒いボディスーツを着た人型のロボット兵士(=バトル・ドローン)が2体待ち伏せしており、傭兵部隊を狙って攻撃を仕掛けてくる。
ヘイズ(演. ドミニク・スウェイン)と彼女の先輩であるバーンズ以外のCIAたちは皆死亡し、彼らは傭兵たちと手を組んで生き残る道を選ぶ。

バトル・ドローン2体を倒したレイカーたち。
グレゴリとカイルがバトル・ドローンを解剖したところ、数年前に倒産した企業の開発した人工筋肉と呼ばれる組織で出来ていた。
だが、人工筋肉を手に入れたカールは、それを使って兵器化しバトル・ドローンを製造。バトル・ドローンは、撃っても刺してもほとんどダメージを受けない頑丈な肉体と敵味方を認識する正確性を持っており、遠隔から人間が操縦している。
カールは、バトル・ドローンをアメリカ政府に売り込む為にCIAの工作員・スミスと手を組み、デモンストレーションの場を設けた。つまり、レイカーたちはバトル・ドローンに殺されるために呼ばれたのであって、アルカサル共和国に流れる武器を奪う計画は真っ赤な嘘だった。
バーンズは、唯一デモンストレーションの全貌を知る人物。

ダックスは、バーンズを拷問して情報を引き出すと殺害。
バトル・ドローンは、CIAを味方・レイカーたち傭兵を敵と認識するようプログラムされており、当初は傭兵たちだけを殺すはずだった。CIAのエージェントたちが死んだのはただの巻き添えで、エージェントたちの目的は傭兵たちとバトル・ドローンの戦いの過程を記録すること。エージェントの中でその目的を知らなかったのは、まだ新米のヘイズだけ。
また、未起動のバトル・ドローンが数十体控えており、人間でいう脳に当たるパーツを破壊すれば完全に倒すことができることも判明する。

間も無くしてデモンストレーションを成功させたいカールがバトル・ドローンを起動させ、レイカーたちは次々とバトル・ドローンたちを倒していくが、徐々に追い詰められていく。

レイカーとヘイズは、バトル・ドローンが瞬時に状況を判断して戦える特徴から、すぐ近くにバトル・ドローンに指示を送る操縦士が潜んでおり、指示を送るための信号元もあると気付く。
信号元と見られるアンテナを狙撃したことで、バトル・ドローンたちは強制停止となる。

レイカーとシローは、自分たちを嵌めたカールやスミス、バトル・ドローンの買い手である将軍たちを追い詰める。
スミスと将軍を殺したレイカーとシローは、カールから2000万ドルを奪って2度と関わらないことを条件に生かしてやる。

戦いに終止符を打った後、ヘイズは不名誉除隊になったレイカーの過去を知る。レイカーは大勢の部下を死なせたうえ、上官を殺害したことでお尋ね者になっていたが真相は違った。援軍を求めたにも関わらず、アメリカ本国から支援をもらえなかったレイカーの当時の上官が、わざとレイカーの部下たちが死ぬように突入作戦を決行させた。部下が死ねば、本国の支援を受けられると思ったからだった。真実を知ったレイカーは、部下だったヴァルと一緒に上官を殺害してお尋ね者になり、今の傭兵部隊を結成した。

バトル・ドローンの一件で自分も追われる身になったと皮肉まじりに嘆くヘイズ。レイカーは、自分たちの傭兵部隊に入るか?と遠回しにオファーする。
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