生者の世界と死者の世界を繋げられる女性と出会った主人公が、女性の娘の魂を呼び戻す手伝いをしたら、娘ではなく主人公の亡くなった妻の魂が戻ってきてしまった…というお話
監督がそもそもニコラスケイジをイメージしながら書いたと言われる通りニコラスケイジが非常にハマリ役でした
これはかっこいいとか渋いとかではなく、ダサくて情けなくて自分の意思などないかのように流される姿が現在の枯れたニコラスケイジの佇まいにぴったりだったということ
とはいえ女性の家に転がり込み四六時中女性の熟れた身体とセックスに耽ったかと思えば、妻の魂が宿ったとはいえ娘の若い身体ともセックスに耽り、特に娘とバイクに跨りながらホースで水浴びをする姿はまるで青春映画のワンシーンのよう
かっこよくも渋くもないうえダサくて情けないのに突如モテモテになりあっちでもこっちでもセックスばかりというと中年男性の星のように聞こえるかもしれませんが、基本スペックが優柔不断で無能なのであっという間に綻びが生じ転落の一途、いいぞもっとやれ
リベンジでもスリラーでもなかったものの、地獄に落ちるかのようなオチだけはピリリときいていてそこそこ面白かったです
