このレビューはネタバレを含みます
意外とこういうストーリーは嫌いじゃないです。
バイク事故で病院行きとなった娘を心配する、死者の魂と交信できる女性・ジュリーと偶然出会った主人公・ジョー。
ジョーは最愛の妻と娘を火事で失ってしまった苦しみに今も心を痛めており、ジュリーを手厚く支援する。
娘は一命をとりとめるも、彼女の魂がジョーの妻と入れ替わってしまいさぁ大変。
何故ならジョーはジュリーと意気投合していく中、体を重ねる関係にまで発展していたのだ。
その光景を見た妻の魂は…。
妻と娘を救えなかった過去に縛られているジョーと、そんな彼を救えるかもしれない女性・ジュリーのドラマは微笑ましく、その光景に苛立ちを覚える死者・妻の姿は正に一風変わった昼ドラ。
ジョーは新しい出会いを通し、妻と娘の死といったしがらみを乗り越えようとしているわけですから、自分の近くに妻の魂を宿した人が出てくるなんて、かなりキツいですよね…。
と思いきや、その妻の魂を宿した娘とも肉体関係を持ったり…と結末に至るまでの因果応報とも言えるドラマは楽しく鑑賞出来ました。
敢えて言うなれば、クライマックスで妻が娘の死にまつわる真相を零す過程があまりにも不自然だった事が惜しい。
それこそジュリーが、娘の事を思うからこその妻への説得から生じた失言をジョーが汲み取り問い詰める…といった過程が出来ていたならな、と。
面白いかというと微妙な所ですが、この手のちょっとした昼ドラ展開が好きな人は楽しめる映画だと思います。
