Tanuki

クロースのTanukiのレビュー・感想・評価

クロース(2019年製作の映画)
5.0
超大傑作。甘やかされて育ったボンボン郵便局員と、森の中で孤独に暮らしていたサンタクロースが、ひょんなことから始めたプレゼントの配達。凸凹コンビにはいつの間にか友情が芽生え、人々は争いをやめて笑顔で語り合うようになる。希望を与えてくれる作品だった

最初はただノルマを終わらせたいだけだった郵便局員のジェスパー。彼が成長し、本当に人のために起こした行動を見て、サンタクロースも心を開く。2人の友情が優しくて嬉しい。影響を受けるように、長年争っていた2つの民族も親交を深めていく。あまりに幸せでダバダバに泣いてしまった

歴史的にずっと続いてきた民族間の争いを、大人たちが次の世代の子どもたちに押しつけてもいいのか。彼等の間に芽生える友情を奪っていいのだろうか。そんなメッセージも込められているし、人間ドラマもたっぷり見ごたえがあるし、これ以上最高なクリスマス映画ってないんじゃないか。

キャラクターデザインも良かった。絵本風のタッチで、絵柄はかつてのディズニーアニメっぽい感じで、CGの立体感があった。何より登場人物の瞳が、多くの感情や思考を語るので、見れば見るほどジェスパーやクロースが好きになった。

Netflix入ってる人は『クロース』おすすめです。クリスマスの夜に見てもいいかも。私もお母さんともう一回見ようかな。子どもがいたら、ぜひ一緒に見たい作品でした。何度も何度も二人にまた会いたいな。

ああ、泣きすぎて目がガビガビになった。『スモールフット』を思い出す作品だったな。
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