センゾー師匠

クロースのセンゾー師匠のネタバレレビュー・内容・結末

クロース(2019年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

子どものために観たら、想像以上に良かった。

絵もものすごく綺麗。手書きアニメーションらしく、海外はほぼ3DCGなので新鮮。

サンタクロースの記号化されたトナカイ、ソリ、プレゼント、悪い子はプレゼントもらえない、煙突、靴下、赤い服、と言ったアイテムを上手にストーリーに組み込んでいる。

大人たちがいがみ合う街で、手紙を届けないとリッチな暮らしに戻れないジャスパーが、おもちゃを欲しけりゃ手紙を出すよう誘導し、字が書けないから手紙出せない子どもたちを学校(誰もいなくて先生が魚売ってた)に送り込む。プレゼント欲しいがために子どもたちがいい子にになり、そのおかげで大人たちを巻き込んで街全体がどんどん素敵になっていく。

始めは嫌がっていたジャスパーもクロースとのプレゼント配りで見る子どもたちの笑顔や、変わっていく街で恋人と過ごす日々に居心地の良さを感じていく。

ジャスパーとクロースの友情や、街を明るく変えていく子どもたち、そしてクロースがみんなのサンタクロースになるまでを丁寧に綴る。

クリスマスものでアニメーションだと、ポーラーエキスプレスも観たけど、ぶっちぎりでこっちの圧勝。