きみ

マッスル 踊る稲妻のきみのネタバレレビュー・内容・結末

マッスル 踊る稲妻(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルからムキムキ筋肉マッスルマンが楽しく踊り狂うお話かと思いきや、全然違った。
原題は「I」だそうで。
いや、日本でもそのままで良かったじゃん?? 「マッスル踊る稲妻」から想像するよりも、内容がハード。

ストーリーの前半はリンゲーサンとディヤーの恋物語。しかし後半からはガラッと様子が変わり、物語の中心は復讐に変わっていきます。

ある日から髪や歯が抜け、腰が曲がり、皮膚が腫れ上がったリンゲーサンは、こんな醜い姿の自分ではディヤーを幸せにできないと考え、両思いとなったディヤーから離れる。
が、途中で自身の姿が変わったことの原因が、とある4人の陰謀であることに気がついた。
CM出演を断られたことにより会社に損失が出たインドラクマール、ボディービル大会で負けたラヴィ、リンゲーサンにふられたオズマ、そしてディヤーに好意を持っているヴァスデヴァン。
リンゲーサンを恨んだ彼らは、リンゲーサンにIウィルスを注射し、貶めたのであった。

彼らがリンゲーサンに抱く悪意は逆恨み以外の何物でもなく、またリンゲーサンの人柄が誠実of誠実なぶん、よけいに彼らの非道さが際立つ。
が、インド映画ってたまに「世の中はこんな不条理なこともある」みたいなラストになるので、もしやこのままバッドエンドか!?
なーんて、ハラハラしたのですが、キチンとしっかり全員に復讐完了してハッピーエンドに。

「どんな姿になっても、あなたのことを愛している」

よくあるオチだとは思うのですが、それでも美しいディヤーと、醜くなったリンゲーサン。ふたりが幸せそうに笑いあって過ごす日々、またIウィルスによる症状からの回復が見られるラストは、希望があって良かったです。
きみ

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