ムスタングのNakaoのレビュー・感想・評価

日本では公開スルーされてしまった良作。

怒りをコントロールできずに周囲と軋轢を生む受刑者のローマンと人間から逃げ野生化した暴れ馬たち”ムスタング”。似たもの同士の1人と1頭が心を通わせてく静かな物語。

まずアメリカでは野生化した元家畜馬(ムスタング)が繁殖し問題となっている事。その馬達を捕まえて、更生プログラムの一環として受刑者達が調教し、全米の警察に競売で売っているという事は初めて知りました。再犯率低下にも効果があるらしくとても良いシステムだと思う。

かまって欲しかったのかな？腕に顔を乗せてくる馬が可愛い。馬の取り扱いについて受刑者が警察官に口出しするシーンも良かった。

“敬意を持って自分で考えさせる事”

馬の調教以外にも当てはまりそうな格言。

ラストで少し泣いてしまった。あの判断で正しかったはず。

アニマルプラネットでは同じ更生プログラムを扱った「馬と生きる人々」なるドキュメンタリー が放送されてるらしいのでそっちも見てみたい。