ユリタム

アスのユリタムのレビュー・感想・評価

アス(2019年製作の映画)
4.0

考察サイトとか見る前に、自分で感じたことを整理。

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※若干ネタバレ

アメリカはホームレス大国である、

アメリカには4000万人近くの貧困層が存在し、ホームレス数は50万人超。
路上や車中で生活する人が少なくない。
一部の都市では大規模なシェルターを設置し、そこへ入居を促している。

この作品も、一見クローン技術の進歩に切り込んだものかと思わせておいて(冒頭の大量のウサギが映るながーーいシーンで、クローンを匂わせておきつつ)、大きなテーマはアメリカの貧困問題なのだと思う

手を繋ぎ列になる、赤い服を着た人々。アメリカを分断する長い壁のようにも見える。アメリカ×赤というと、私はトランプ大統領のネクタイがすぐに浮かんできて、「強いアメリカ」を口にする富裕層と、その日暮らしで精一杯な貧困層の分断のように感じた。

そして、度々出てきた「エレミヤ書 11章11節」。調べてみると、「それゆえ主らこう言われる、見よ、わたしは災を彼らの上に下す。彼らはそれを免れることはできない。彼らがわたしを呼んでも、わたしは聞かない。」。うーん全くわからん。彼ら=地上に住む人?
聖書において、右手が行うことは正しいこと。地下の人々が皆右手を覆い、ハサミを持ってたこともこれに関係するのだろうか??

この監督は社会問題を背景にSFホラーをレイヤードするのが得意だな。。

▼気になったこと
・銃がほとんど出てこない
銃社会であるアメリカなのに、頑なに登場しないのは逆に違和感があって、何か意図があるのかなぁと
・なんで遊園地?

監督がこんなことを考えて制作したかはわからないけど、私が感じたことはざっとこんな感じ
まぁゲット・アウトの方が好きかな
でもやっぱりホラー映画っておもれ〜
ユリタム

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