たむたむ

盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~のたむたむのレビュー・感想・評価

3.9
盲目を装い音楽活動を続けるピアニストが、演奏に招かれた豪邸で、偶然にも殺人現場を目撃してしまったことから窮地に陥っていく様を描く、踊らない・歌わないインド産クライムコメディ。

『ジュリア(s)』で長編デビューを果たした、オリバー・トレイナー監督による短編映画『ピアノ調律師』から着想を得て制作された作品らしい。

元ネタは鑑賞済み。14分ほどの短編なので、そこからどんな肉付けがされているのかと興味津々だったのですが、よくまぁここまで膨らませたなぁ!と。それでいて面白いとは(笑)

このシーンいる?このヒトとの絡み必要?といった部分が、しっかり伏線として機能しており、かなり計算された作品だったのは嬉しい誤算。
「バレるか、バレないか」から始まり、「見えるか、見えないか」で着地してるあたりなんかも巧い!余りにセンスの良い締め方には、思わず唸ってしまいました⭐︎

後半になると違った方向にストーリーが展開していくので、若干クドイと感じた部分はあったものの、ほぼ中弛みすることなく楽しく鑑賞♪
全編を彩る音楽が良曲ばかりなのも、観るものを飽きさせないポイントのひとつでしょうか。

終盤の”あのシーン”は、完全に『ラ・ラ・ランド』を意識しているのがモロバレ(笑)アーカーシュがライアン・ゴズリングに見えましたゎw
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