別段偉大な人物なんかじゃない、変な格好で新聞配達してるだけの酒と美女が好きなお爺さんなんですけど、カメラが捉えた彼の素顔はどこまでも少年のようで、自分にただただ正直に生きていたら人間こんな目をするようになるのかなァ、と。
生き方に正解はないけれど、間違いだってきっとない。
新宿タイガーを知る人のインタビューから見えてきたのは、タイガーさんの人物像を超えた、新宿という街そのものの特異性でもあった。「タイガーさんが同じことを渋谷でやっても続かなかったと思う。カテゴライズされる前のモノが集まり受け入れられる新宿だからこそ、彼はタイガーで在り続けられた」という言葉に納得。
