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ワイルドツアーのbellevoileのレビュー・感想・評価

ワイルドツアー(2018年製作の映画)
4.0
傑作。

映画制作ワークショップの演者たちの視線と息遣いは生々しく、現実と非現実の境目をしばしば見失った。
若い演者は未来を向き、彼らが撮影したiPhone動画が作品の一部となる「今」の映画であり、山口市を映した「街」の映画でもある。なぜ「三人」は甘酸っぱいのだろう。

うめちゃん・タケ・シュンの道行きは絶妙なバランスを保ちながら進み、時には立ち入り禁止区域に踏み入れる。それは誰だって超えてみたい大人と子供の境界。
この三人以外の女子四人組と何やら仲のいい男子ペアもよかった。
素敵なエンドロールで印象的だったのは演出家とシナリオの存在。もうすっかり忘れていたから。
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