深読みすると面白い。
父を亡くした、母子のお話。
中学生くらいの息子は反抗期。母親は夫のいない現実と、反抗期になる息子の対処に難儀している。
墓参りにどうしても"ゼラニウム"の花を手向けたい母親。それも赤色。
その執念は異様で、母親の精神状態を疑問視する程。息子も呆れてしまう。
ここまで執拗に欲した"赤いゼラニウム"
調べてみるとある本の中では…
"could symbolize the good that exists in everybody, no matter how corrupted one may be..."と書かれているそう。
つまり、父親を失い、息子も反抗期である今、母にとっては、どれだけ家族の輪が破損していても、赤いゼラニウムさえあれば、自らの善の部分を見てもらえる。見てもらいたい。という願いだったのかも。
カメラは手持ちの4:3。低予算映画にありがちな、ほぼ顔ズーム。