いくよー

宮本から君へのいくよーのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
3.0
営業マン宮本と過去の男と関係を切れない靖子が付き合って、宮本の後輩がやらかして、宮本は絶対に許せなくて、復讐するために殴りに行くけど逆にボコボコにされて歯までなくなって、でもどうしても復讐したくて、そんな中靖子は妊娠して・・・


池松壮亮は昔から凄かったけど歳を重ねるごとに、映画ごとに濡れ場に変化があるのがすごいと思います。

ただまぐわってるだけというより、池松壮亮の演じる役柄ならではというか、濡れ場から役の人となりが伝わってくるというか、今回は冴えないけどある程度は人から好かれて生きてきた男っていうのがぴったりでした。

一生分、誰かが叫んでいるのを見た気がします。宮本ほど叫びまくってる人は後に先にも私の人生では遭遇できそうにありません。

「がんばれやすこー!」って叫ぶところとか、本気すぎる2人の掛け合いが面白くてシリアスなシーンなのに笑っちゃいました。
「俺の人生薔薇色だー!」「生きてる奴はみんな強えんだ!」
ダサくて恥ずかしいけどこれを本気で言える人が羨ましい気もします。

炊飯器かしゃもじでご飯食うシーン、米粒飛ばしながら怒鳴るシーン、凄すぎる。
面白いのに、迫真すぎて怖くて全然笑えません。
運動場の網に張り付いて怒鳴り散らかすシーンはシャイニングかと思いました。

本当に前歯が無いのはどうやってるんですか・・・本当に無いように見えます。

蒼井優もすごい綺麗で、奔放だけど芯のある女性が似合うし、他の人だと寒くなったてしまうような口調も似合っててすごいなと思いました。

私はこの映画が荒めの青春復讐劇に見えて、「見てると疲れる」というのはこういうことかと思いました。面白かったです
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