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アイスマン 宇宙最速の戦士のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.1
先日前作観て。
日が経たないうちに、鉄は熱いうちに打て、ということで。

同じタイトルだからきっと続編だろうと。でも全然前情報も得ず、見た目も全く違うから続編かどうか半信半疑で鑑賞。

良かった。続編だった。完全に続いてる。
続いてるどころか、前作を完全に受け継いでいてその地続きの話であり、前作の事の発端に迫る作品だった。

危ない、もともとこっちを先に知ってこれを見ようと思ってたらアレってなって良かった。これを先に選んでたらたぶん話についていけなかった。
なぜなら、前作ありきでこっちの方が話が飛びまくるから。

前作は過去から未来にやってきてしまった4人の明王朝の戦士達が因縁に決着をつけるというそこそこわかりやすい話の展開だった。

しかし、今回はその戦いに決着が付いたものの、なんやかんや死なずに済んだ4人が再びあい見える展開。

この4人は幼い頃からの幼馴染みみたいなもんで、硬い絆で結ばれた兄弟分。
なのに、今回もなかなか仲が悪い感じで対立構造。
本当にかつて仲良かったのか、と言いたくなるほど険悪でぶつかりまくり。
ドニーイェン、ホーイン、どれだけ恨まれるのか。

それでもドニーイェンは、時空を飛び回る手段を得た事で、そもそもの事の発端である自らへの謀反の疑いを晴らすべく立ち回る。

しかし、その他の3人が邪魔立てし、その3人も前作のヒロインを連れ出し人質に取りホーインを脅し、その手段を奪い、己の利権を拡大しようとする。

ここからこの4人の、そして、ドニーイェン、ホーインの時空を股にかけた世直し、そして、自分の疑いを晴らす戦いが始まる。

すごい話になってた。前作観ててもなかなか荒れ狂う波に飲まれそうになる。危うく、いや、若干振り落とされ気味で最後まで行き着いた感じ。

今までの現代と明王朝時代だけではなく、1900年代初頭とか、タイムスリップルールが拡大して、色んな中国の列車の中にワープしたりする。

前作からあるワープ装置と鍵がやや暴走気味で、かなりあちこち転々としながら、過去の人間が未来に行き、さらに中間地点の過去に戻って修正したり悪さをしてまた本来の過去に戻ったり。

なかなか慌ただしい。
そして、前作もチラッと話には出てきた“倭寇”、いわゆる日本の北条氏が派遣した武士たちが彼らの国を傀儡していて、国の王朝もただでさえ不安定でどっちの誰がマウント取ってるのかもわからない。

そんな中で過去を変えたり、未来を変えたり。
そして、4人だけではなく、その侍すらも、、、。
すごい話だ。タイムスリップが止まらない。
恐るべきSF戦国ファンタジー巨編だった。

“アイスマン”、その時間の波に乗る男、ドニーイェン。彼がただただカッコいい映画。


F:2008
M:305
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