わこつ

映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめてのわこつのレビュー・感想・評価

4.0
突如目の前に現れた宇宙人「UMA(ユーマ)」と主人公たちが一緒に遊んだり喧嘩もしたりして絆を深めていく物語。

基本的にはテレビ版と同じギャグテイストなノリが強めだが、音楽がキーアイテムとなっているのか途中で体感10分くらい夜空をバックに静かに童謡の綺麗なBGMがひたすら流れ続けるシーンがあったりして、単なるお子さま映画として作られているようにはとても思えなかった。
ストーリーはユーマとの交流だけでなく「ビッグバンと宇宙の始まり」という骨太な宇宙の神秘やロマンをこれでもかと盛り込んできたり、『未知との遭遇』を連想させるシーンがあったりして子供には難しすぎず、大人もバッチリ楽しめるように作られているように思う。

子供向け映画にしてはテーマなどがだいぶ抽象的だったが、自分的には「世界は家や学校や職場だけじゃなく、どこまでも果てしなく広がっている」や「可能性は無限である」といったメッセージを感じたし、
たとえユーマのような目的地まで一瞬でピューンと運んでくれる存在がなくても、星奈ひかるのように恐れず飛び込んで、想像力を働かせていけばどこまででも自分を飛ばすことが出来るんだろうなぁと。この作品を見て自分はそういう風に感じた。

物語途中でプリキュアが歌い出したので「もう終わりか?」ってビビったし、次プリキュアが歌い出した時に「どうせまだ続くんだろう」と思ったらエンドロール流れて本当に終わったのでひっくり返りそうになった。

大きなお友達なので心の中のミラクルライトを一生懸命振って周りの幼児たちと一緒にプリキュア達を応援しました。
上映時間1時間ちょっとだけどボリューム満点で体感は120分くらいある良い作品でした。
わこつ

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