ねこ蔵

ジョナサン ふたつの顔の男のねこ蔵のレビュー・感想・評価

3.6
アンセルくんファンにはオススメできるであろう作品。
彼の演技力と想像の余白が大海のようなストーリーが見所であろう。

演技力が非常に高いので、ジョンとジョナサンがちゃんと別人ですぞ。すごい。
ジョナサンは知的だけど近寄り難い雰囲気が立ち上り、
ジョンは軽薄そうでいて影があるところなんか、女子にモテモテにちがいないと思わせる。
これは違う人格が宿っている肉体だなと。

伏線なのか、なんなのか、色んな要素が絡まってきて、一体これはどうオチをつけるのだろうと引き込まれる。
ゆったり進む分、最後の方は急展開。
え?え?え?となってるうちにエンドロール。
成長の物語でもあり、喪失の物語でもあり、こんなに余白がある映画を観たことがなかったので非常に戸惑ってしまった。
あわあわしたけれど、ジョナサンのあの迷い犬のような寂しい瞳が印象に残っている。
彼のこれからの作品も楽しみだなと思いましてよ。
ねこ蔵

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