試写会 @ユーロライブ
一言で言うとすごく繊細な作品でした。
演者さんの表情、物語の伏線、人間関係。
いちばんは間。台本がないからこそリアルになるのか、セリフで埋めがちな作品が多いなか他とは良い意味で違う、間がすごくいいと感じた。
特にオリビィエと妹の間の間がわたしは好きでした。
監督の言っていた、映画作品は撮り終えたら自分のものではなくて観客のものになる、っていうことがよくわかる。
どうしてもハッピーエンドを望みがちになっているけど、そうじゃない未来もあるかもしれない。
終演後にとったアンケート、ローラは帰ってきたのか？帰ってこなかったのか？
考えさせられるのはそれだけではなくて、オリビィエと子供たちの未来はどうなっていくのか。想像力で続編が作れるんじゃないかってくらい含みをもたせたエンディングに誰かと意見交換がしたくなった。
労働問題やシングルファザーの苦悩だけではなくて、子供を置き去りにする女性へ対する世間の厳しい目。男女平等とは言いつつ共働きだとしても家事や育児は女性の仕事になりがちな現状。
これから結婚、子育てをしていくであろうわたしたちの世代が考えていかねばならない社会問題がこの作品をみて明らかになった気がした。
結婚したら、相手とともにもう一度みたい。シリアルだけしか出さない父親にはならないために。笑
