チャーリーライス

よこがおのチャーリーライスのレビュー・感想・評価

よこがお(2019年製作の映画)
3.6
いい人なんだけど、めっちゃ鈍感な人の話

鈍感は時として凶器となり人を傷つけてしまう

市子さんはその代償を払って転落しても、鈍感だから、自らの鈍感が元凶であることに気づかない

そんな彼女の企てた復讐劇が空振りに終わるのは必然だった

てゆうかさ、性犯罪の疑いが拭いきれないような事件の加害者が、被害者の家に直接謝りに行くって、一体どんな神経してんすか?

セックスの最中で基子から聞かされたエピソードの世界に入ってしまったり、公園で基子の幻影にビンタされたりと、基子に取り憑かれていた彼女があの虚しいクラクションでちょっとはスッキリできたのなら別にそれでいいんだけどね

どんなに鈍感でピンボケ気味な人でも、その人なりのやり方で折り合いをつけて生きていくしかないんだから

どちらかと言うと基子の方に肩入れして観ていた私は、最後に彼女が相変わらず不器用そうな感じを漂わせながらも、介護士になるという夢を叶えていたのは嬉しかった